富津市議会は市民からの情報公開開示請求には情報公開の観点から積極的に開示を行い、事務局も参加する会議等は記録を作成し市民への説明責任を果たすことを求める陳情

陳情第6号　富津市議会は市民からの情報公開開示請求には情報公開の観点から積極的に開示を行い、事務局も参加する会議等は記録を作成し市民への説明責任を果たすことを求める陳情

受理番号

陳情第6号

受理年月日

令和4年11月16日

付託委員会

総務産業常任委員会

委員会付託日

令和4年11月24日

委員会審査日

令和4年12月6日

審査結果

不採択

賛成者なし

議決年月日

令和4年12月14日

議決結果

不採択

賛成少数

備考

陳情者

千葉県富津市竹岡
富津のまちづくりを考える会
代表　塚田　松子

内容

受理番号：陳情第6号
　富津市議会は市民からの情報公開開示請求には情報公開の観点から積極的に開示を行い、事務局も参加する会議等は記録を作成し市民への説明責任を果たすことを求める陳情

＜陳情の趣旨＞
　富津市議会は、議会提要で定められている諸会議において住民がその会議の内容を把握出来るように会議録をしっかりと作成すること。また住民から行政文書開示請求が行われた際は、情報公開の観点から積極的な開示を求めます。

＜陳情の理由＞
富津市議会申合せ事項の中には、会派代表者会議を行うことが記載されており、議長、副議長、議会事務局員も同席する会議であり、議会運営委員会が行われる前の事前調整のための会議で、富津市議会の運営に大きくかかわっている会議であることから、市民はその会議内容を知りたいと願っています。
　富津市は財政難報道後、予算審査特別委員会は、議員15名全員参加で審議してきました。ところが令和3年度は8名の審議になりました。富津のまちづくりを考える会（以下会）は、8名とした理由と討議内容を知りたくて、富津市議会に令和3年1月19日の会派代表者会議の議事録の開示を求めました（令和3年7月5日）。
　その後、会と議会で文書のやり取りがあり、議会は富津市情報公開・個人情報保護審査会（以下審査会）に意見を求めました（令和3年12月3日）。審査会の答申結果は「行政文書は不存在」となりました（令和4年5月2日）。
審査会は答申で、要約すると次の3点の付言を述べています。�@「行政文書不存在」の理由が不十分であった。�A会が希望する開示請求内容の確認をしっかり行えば紛争には至らなかった。�B会派代表者会議の会議要旨又は会議録を作成するべきである。
こうした審査会の付言を受けた富津市議会議長は、「付言の各項目について富津市議会として真摯に受け止め議会で協議の上対応してまいります」と会に回答しました（令和4年5月10日）。
しかしこの回答は半年過ぎた今になっても何の音さたもありません。こんなことで議会はいいのだろうか、と危惧を抱き数人の議員に打診したところ、それらの議員はこのことを何も聞かされていないとのことでした。議会運営委員会や議会全員協議会等で議論どころか報告もされていなかったことが判明しました。これでは審査会の付言への回答はその場しのぎとなり、たな上げされたまま見捨てられかねません。
市民にとって、議会でどのような議論がなされ、結論が出ているのかを知りたいと思うことは当然です。市民の「知る権利」に対し、議会にはそれにこたえる説明責任があります。しかし今回の情報開示請求及び審査請求をしてみて、現在の富津市議会ではそれが阻害されていると考えるからです。
会派代表者会議が原則公開となっている市議会の一例をあげると・宮城県大崎市議会・栃木県宇都宮市議会・茨城県取手市議会・千葉県八街市議会・東京都国立市議会・新潟県阿賀野市議会・新潟県柏崎市議会・滋賀県高島市議会です。
世の中の流れとしては、しっかりと記録を残し、求めに応じて情報を開示出来るように努めるべきという動きになってきています。市民の知りたいという要望に応えていただける議会運営に向けてご努力頂きたく以下のとおり陳情いたします。

1. 富津市議会提要で定められている諸会議においては、市民がその会議の内容を把握出来るように会議録をしっかりと作成し、市民から開示を求められた際には可能な限り情報を開示すること。
2. 市民の情報開示請求には、富津市情報公開条例第1条に従い積極的に開示するよう対応すること。
3. 市民から富津市議会に関する行政文書開示請求が求められ、富津市議会としての開示・不開示判断に対して、市民から不服申立があった際には、議長・事務局だけで対応せず、議会運営委員会や議会全員協議会等に報告、検討したうえで判断を下し、その対応の進捗等においては全議員にしっかりと報告して情報共有を図ること。